シナリオ 魔選侯の進軍~進化の秘義を追え~

 
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チャプター 1


突如、夢ノ国に暗雲が立ち込め雷鳴が轟く。
雲の中で界蝕が起こり、真紅の炎が吹き出した。
巨大な炎の鳥が、暗雲を振り払い現れた。
その恐ろしい姿とは裏腹に、炎の鳥は澄んだ美しい鳴き声を上げた。

フェネク「妾は、魔界の選定侯フェネク。
     妾の力を欲するならば、炎ノ試練を受けてみよ。
     まぁ、妾の元へ来れたらだがな。」

フェネクは翼を広げると界蝕の中へ消えた。
同時に多くの魔獣が、界蝕の中から現れた。

ハムト「ニャニャニャニャにあれ!!」

ルー「黒キ者の仲間でしょうか?」

アレウス「いや、あれは魔界から来た者のようだ。」

テラス「魔界?魔界って悪いイメージだけど……。」

トト「この世界の魔界は必ずしも悪い者がいる場所ではないんだ。
   混沌、自由等を体現した者が住んでいる事が多いね。」

アレウス「欲望から負の感情が生まれる事も多いが、欲望が悪という訳ではない。」

ルー「確かにそうですね。」

トト「まぁ、言ってしまえば好き勝手やりたい連中だよ。」

ハムト「つまり、夢ノ国で好き勝手やりたいという迷惑な連中かニャ。」

トト「そうなるね。」

ルー「今、私は強いオーブの力を感知しました。新しいオーブです。」

テラス「ひょっとして、あの鳥さんのオーブかな。」

アレウス「だとすると、試練というのはあながち嘘ではないな。」

トト「フェネクの元に行ければいいんだけどな。」

ルー「フェネクの放った魔獣を倒せば、力が弱まり行けるかもしれません。」

ハムト「本当に迷惑な連中ニャー。」

テラス「どっちにしろ、魔獣がいっぱいだから、私はみんなに連絡するよ。」

ハムト「勇者、面倒臭いけど協力してやるニャ。何かアイテム貰えるかもしれないしニャ。」


チャプター 2


あなたは界蝕を越え、魔界へと辿りついた。
奇妙な高揚感と力強さを感じるのは、自由や混沌の力が強いせいであろうか

パイモン「あ、やっと勇者がきた。わーい。」

ハムト「お前なんニャ。子供は早くお家に帰ったほうが良いニャ。」

パイモン「僕、パイモン。魔選侯の1人だよ~。」

ハムト「マジかニャ!!お子様にしか見えないのニャ。」

パイモン「僕たちを確かな存在にしてもらわないと困るの。」

ハムト「どうするニャ。」

パイモン「そこはバトルだよ。拳と拳で殴りあえば、友達になれるの。」

ハムト「勇者。やっぱココは魔界ニャ。危ない奴が多いのニャ。」

パイモン「勇者だから手加減なくて大丈夫だよね。いっくよー。」


チャプター 3


パイモン「アイタタ。やっぱり強いなぁ。」

ハムト「どうだ。まいったのニャ。」

パイモン「君、何もしてないじゃん。」

ハムト「うっさいニャ。ハムトさんが手を出すまでもないだけニャ。
    女の子はおうちでゲームしてるのがお似合いニャ。スクエニのニャ。」

パイモン「……。僕、男の子なんだけど。さりげに宣伝もするんだね。」

ハムト「ニャ、ニャンだって、男の娘って奴かニャ!!
    流石、魔界。のっけから飛ばしてるニャ。」

パイモン「男の娘は何してればいいの?」

ハムト「安心するニャ。男の子も女の子も男の娘も。老いも若きも。
    お家でスクエニのゲームをしてればいいニャ。携帯ゲームもニャ。」

パイモン「君の頭の中には子供は外で遊ぶっていう選択肢はないんだね……。」


チャプター 4


サルマク「フシュー……フシュー……。」

ハムト「ヤバイニャ。勇者。なんか貫禄があるのが出てきたニャ。」

サルマク「サルマァァァァァクゥゥゥ!!」

ハムト「おわ!!でっかい声ニャ!!」

サルマク「サァァァァルマァァァクゥゥゥ!!」

ハムト「さ、さるまく?」

サルマク「サルマァァァァァク!!」

ハムト「え?え? ニャに?」

サルマク「ぬう。うむ。上手くいかん。」

ハムト「お、おい。ニャに構えてるのニャ!!
    あいつ意味不明ニャ。戦う気ニャ。気をつけて勇者!!」


チャプター 5


サルマク「負けた。うん。戦ったので少し落ち着いたぞ。
     俺の名前はサルマク。」

ハムト「お前、ニャに言ってるのニャ。」

サルマク「いや名前。俺は口下手なもんでな。
     初対面の人に会うと緊張して上手く自己紹介できんのだ。」

ハムト「なんか魔選侯の癖に普通の奴ニャ。いや、むしろ変わってるのニャ。」

サルマク「一度、戦ったら友達だな。これからよろしく頼むぜ勇者。」

ハムト「ニャんか、外見と違って爽やかな奴ニャね……。」


チャプター 6


シトリー「あーん。猫キャラがいる~。私と被っていやーん。」

ハムト「なんニャ。お前!!猫キャラ枠は、このハムトさんニャ!!」

シトリー「えー、勇者様。こんなの連れてるのー。
     私のほうが愉しいよ。私、あなたが男でも女でもオッケーだから。」

ハムト「と、とんだ発情猫ニャ!!
    不健全猫キャラは神がお許しになってもスクエニは許さないのニャ。」

シトリー「この猫。面倒くさいー。勇者様。私と遊びましょう。」

ハムト「勇者ー!!そんな猫キャラの誘惑に負けないでー。」


チャプター 7


シトリー「勇者様。凄かったわ……。私がこんなになってしまうなんて。」

ハムト「言い方エロいニャ。誤解を生むニャ。戦闘に負けただけニャロが。」

シトリー「もっと好きにしていいのよ。」

ハムト「こいつの事はほっとくニャ。勇者、先に進むニャ。」

シトリー「あーん、待ってえぇん。」

ハムト「着いてくんニャよ!!」


チャプター 8


ハムト「あの猫。しつこかったのニャー。魔界マタタビでまいてやったのニャ。」

その時、近くの崖の上から獣の遠吠えが響いた。

ハムト「なんニャ。狼ニャ。ハムトは、犬科の連中好きじゃないニャ。」

コシャス「あんたが勇者か。」

ハムト「お、狼男キャラニャ!!」

コシャス「フ……。俺こそは、初の完全獣人枠キャラ。コシャス。
     勇者よ。こんな俺のオーブが欲しいと思わんかね?」

ハムト「ニャ?お前勘違いしてニャい?」

コシャス「なんだ。最近猫キャラ枠が増えてきた妬みか。」

ハムト「FFのキマリのオーブ知らんのニャ?」

コシャス「キマリはちょっと違うだろう。」

ハムト「外見はもふもふしてるし似てるニャ。犬ではニャイけどね。」

コシャス「な、なんだと!!」

ハムト「しかも知名度は向こうが上ニャ。圧倒的に。」

コシャス「……。決めた。」

ハムト「なんニャ。」

コシャス「俺は、勇者と戦って有名になるぞ。」

コシャス「勝っても負けても伝説に残るような戦いにするぜ。」

ハムト「おい、落ち着くニャ。ニャんでみんな襲いかかってくるのニャ。」

コシャス「成り上がるぜぇ!!」


チャプター 9


コシャス「良い戦いだったぜ勇者……。
     俺の伝説の第一章としては申し分ない。
     いずれ、みんなが俺のオーブを求めるようになるぜ。]」

ハムト「そ、そうニャ。頑張ってニャ。」

コシャス「俺は成り上がるぜ。勇者。また会おうぜ!!」

ハムト「これから他の獣キャラが出るとは想像できんのかニャ。
    ニャんか。魔界の連中って悪い奴じゃないけど……。
    面倒な奴多いのニャ……。」


チャプター 10


フェネク「遂に、妾の元へ来たか、勇者よ。」

ハムト「来るのはいいけど、魔獣呼ぶの止めるニャ。」

フェネク「異世界同士が繋がると界蝕が起こってしまうのでな。
     詫びの代わりと言ってはなんだが。
     妾たちの力を今後使えるようにしたのだ。」

ハムト「大体、ニャンで来たのニャ?」

フェネク「面白そうだからに決まっておろう。」

ハムト「そんだけニャ?」

フェネク「そうじゃ。」

ハムト「迷惑この上ないニャ!!」

フェネク「黒キ者の力は強大じゃ。妾たちがいて損はないはずじゃ。」

ハムト「確かに、そうニャね。」

フェネク「では、そろそろヤるかのう。」

ハムト「え?ニャにを?」

フェネク「決まっておろう。戦いじゃ。」

ハムト「素直に力を貸してくれてもいいニャ!!」

フェネク「妾は破壊と再生を司っておる。故にファイトは大好きじゃ。
     それでは、勇者いくぞよ。」


チャプター 11


フェネク「流石、あの黒キ者と戦う勇者。妾が敗れるとは。」

ハムト「迷惑な奴らニャね。」

フェネク「約束通り、今後は夢ノ国のために力を貸そう。
     こっちの世界は本当に色々な刺激があって楽しそうじゃのう。
     他の魔選侯の奴らにも教えてやるか。そうじゃ。それが良い!!」

ハムト「ま、まさか。仲間が来るのニャ?」

フェネク「安心せい。妾たちのように気の良い奴らじゃ。」

ハムト「こ、これ以上面倒なの増やすのやめてニャーーー!!」

夢ノ国に新しい力が宿った。
これから先も未知なる来訪者が新しい力を授けに来る事だろう。
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